気ままな日記
2010-04-14 続 龍馬暗殺犯
続 龍馬暗殺犯
先月に引き続き維新を語る会4月例会のテーマは龍馬暗殺でした。
初めて龍馬を題材にしたのは高知の新聞「土陽新聞」の記者の坂崎紫瀾(しらん)という人だそうです。
明治16年に連載を始めNHK大河ドラマ「龍馬伝」の冒頭で岩崎弥太郎に取材をしている人物です。
その後単行本化されて50版を重ね評判になります。
会員のHさんに見せていただきました。
今回の講師Oさんが持参された京都博物館のコピー資料には大変興味深いものがありました。
話に聞いたことがある龍馬殺害現場の座敷に掛かっていた掛け軸、と貼交屏風です。
板倉槐堂筆「梅椿図」(重要文化財)と「書画貼交屏風(重要文化財)
「梅椿図」には数滴、貼交屏風の「猫と牡丹図」には数十滴の血痕が確認できるそうです。
いずれも近江屋の子孫である井口家から寄贈されたものでそれを発見されたのは今話題の西尾秋風氏だそうです。
そのことの功績は大なのですが龍馬にまつわる怪しげなうわさを風潮したのも氏によるものだそうで功罪半ばということでしょうか。
さて真犯人ですが私が思うにやはり見廻り組みの渡辺篤かな・・・
今井信郎は晩年に存命の仲間の名を出すことは出来ないと語っていたとか・・・
そうであればすでに亡くなった人の名だけを公表して渡辺篤を渡辺吉太郎に変えたのかもと思うと納得できる。
また人数が6人7人と曖昧になっているのもうなずける。
今井の刑が軽いのは薩摩藩の関与があるからなのか・・
逆に関与していたのならもっと別の結末もあったのでは?
思うにこれは暗殺事件ではなく世の中の流れとは無関係に忠実に職務を全うしようとする組織「京都見廻り組」の仕事と考えるのが自然のように思います。
それにしても僅か数年間の行動がこれだけ多くのドラマを生み今に語り継がれる人物は少ないです。
時代背景ももちろんではありますが確かに魅力を感じる人物の一人ですね。