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気ままな日記


2009-09-13 京都維新を語る会

・ 京都維新を語る会

今日は9月例会、テーマは「開陽丸と五稜郭の遺跡を訪ねて」

函館を訪れた会員さんからいろいろと教えてもらいました。

会員さんの所有しておられるその時代の貴重な品々も拝見することが出来ました。

大砲の弾

施条式の弾には突起がいくつもあり4〜5kgとのことでしたがずっしりと見た目以上に重たいものです。

この突起が筒に切り込まれた溝を回転しながら発射することでより遠くに飛ばすことが出来尚且つ命中率が格段に上がるのだそうです。

ほかにも家紋入りの陣笠、胴乱などです。

開陽丸

江差の沖で土地独特の波浪により沈没したそうで引き上げは明治以降何度か行われていますが本格的には昭和50年代になってから。

大砲、弾丸、帆布、日本刀等3万点以上が引揚げられたそうです。

五稜郭

星型の五角形をしており16世紀のヨーロッパの「城塞都市」をヒントにしたもので日本では佐久市の龍岡城とこの五稜郭の2箇所のみだそうです。

築造されたのはペリー艦隊来航後開国によって箱館の港が開かれる事になり幕府が蝦夷地を直轄するための奉行所を置くことが目的だったようです。

したがって戦国時代のような強固な石垣もなく平坦な要塞で実践向きではなく箱館戦争では湾内の戦いに敗れて立てこもることも出来ずあっさり新政府軍に制圧された訳ですね。

港内の戦いで新政府軍の軍艦からは先ほどの弾よりはるかに重い70ポンド約30kgの砲弾が射ち込まれたそうです。

射程4kmとか、この時代ではもの凄いものだったでしょうね。

*4枚目は大阪湾で開陽丸に逃げ込む徳川慶喜を描いた版画です。

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