気ままな日記
2017-08-06 山中伸弥京都大学iPS細胞研究所所長の講演会
山中伸弥iPS細胞研究所所長講演会
ノーベル賞受賞者山中伸弥京都大学iPS細胞研究所所長の講演会に思いがけず拝聴の機会を頂きました。
数年前からiPS細胞研究所のお仕事をさせて頂いている関係で職員さんから招待状を頂きました。
主催されたのは京都東山ロータリークラブで創立50周年の記念行事でした。
学生のころから研究者を目指すまでの経緯を時に笑いを誘いながらiPS細胞の事もとてもわかりやすくお話頂きました。
お父さんをC型肝炎で亡くされたそうです。
当時A型でもなくB型でもなく治療の方法がなかったウィルス肝炎です。
今では特効薬が出来て90日間服用することで99.9%の人が完治するそうがかなり高額な薬です。
そういう薬が出来るまで長い年月が必要なことと出来ても大変高額になるという大きな問題を研究者として力説されていました。
ここにiPS細胞に掛ける思いが詰まっている気がします。
それと整形外科研修医として治療していた頃に治療法が無く苦しみ続ける多くの患者さん達と出会ったこと、この二つが研究の道へ進まれた要因だったそうです。
目指す方向は明確ですが問題は研究所を維持する膨大な費用だそうです。
これだけの事業なのでほとんどは国で賄われているのかと想像しますが実際は先生自らそれを確保するために日々の多くの時間を割いておられるようです。
その一つがマラソンを通じての募金活動なんですね。
京都マラソンなどテレビでよく拝見します。
走ると多くの募金が寄せられますが必要な金額の為には年間200回ぐらい走らないといけないと苦笑されてました。
具体的に募金するにはフリーダイヤル0120−80−8748(ハシレーヤマナカシンヤ)に連絡すると振込用紙が送られてくるそうです。
B型肝炎治療中の身としては特効薬の開発を願いつつ協力するべきだな・・・と思いながら土砂降りの中帰路へ。
貴重な体験をさせて頂きありがとうございました。