気ままな日記
2009-05-19 維新を語る会
京都 維新を語る会
日曜日は維新の会へ出かけました。
今月のテーマは「維新後の幕臣たち」でした。
慶応4年3月、江戸城明け渡しにより旗本御家人合わせて3万人を越える人がリストラされたわけです。
そのうち新政府に出仕したのは約5千人で僅かに農業商業についた人を除けば多くが徳川家と共に静岡に移ったのですがほとんどが無禄で餓死者も大勢出たそうです。
そんな財政難の中でも静岡学問所や沼津兵学校を設立して学問や軍事に優れた人材を輩出していることは忘れられているような気がしました。
実業界で渋沢栄一、教育界には福沢諭吉、後年の陸軍大臣柴五郎、平民宰相といわれた原敬、郵便制度生みの親前島密など・・・。
教官は渡欧、渡米経験もあり軍隊はフランス式イギリス式ですから最もかも知れませんがおよそ「明治新政府と旧幕臣」という響きからくるイメージとは大きな差がありました。
薩長土肥中心の明治政府高官は実務の上でこれらの教授、旧幕臣の知識は捨てがたく政策遂行のために引き抜いて行ったようです。
また今回も珍しい資料を頂ました。
ひとつは明治16年霊山に梅田雲浜碑を建立した際の賛助者一覧です。
黒田清隆、山県有朋、西郷従道、松方正義、井上馨、大山巌など七百余名の一部でなかには宮家の名前も見られ金額の記入もありました。
いまひとつは久坂玄瑞の愛人お辰(島原芸妓、辰路)を描いた版画のコピーです。
描いたのは小村雪岱(せったい)という泉鏡花の挿絵画家だそうで芥川龍之介などと鏡花の全集刊行に関わりその打合せ会での集合写真のコピーもありました。
ちなみに当維新の会のお世話役は梅田雲浜、久坂玄瑞それぞれの縁続きの方々です